チャイナエアラインの最新機種を乗り比べてみた-前編(B777-300ER)
時は2017年の1月4日。
まだ年も明けたばかりで、休みボケの頭は早速ある三連休でどこに行こうかと考えていた。
もちろん、こんな三連休、いわゆる『安近短』はもうどこも予約いっぱいで高い。
そうなると、現地で楽しむのはあきらめ、飛行機だけでも乗りに行こう!となる。
そこで、いつものskyscannerを使って、出発地:大阪、到着地:空白でいろんなパターンを調べてみた。三連休をフルに使うと行けるのは福岡とか仙台。共に最近行ったところである。
そうなると、一泊で近場の海外が候補になってくる。
すると検索結果に「おやっ?」となる結果が出てきた。
エクスペディアのAir+ホテルでチャイナエアライン1泊宿付き、34,000円。
ドミトリー泊ながらも、台北駅近くの宿泊で現地で24時間以上の滞在ができる。
そして何より惹かれたのが『機材:A350-900』
この値段でA350に乗れるのであれば、それで十分では!となったのだが、気がかりは一つ。
冒頭の"チャイナエアライン"である。
チャイナエアライン=中華航空は、ご存知の方も多いと思うが過去、事故の多さが際立っていた。そして、前職で関係する仕事をしていて、スタッフの対応うんぬんで、『死んでも乗るか!』なエアラインだった。
しかし、これも食わず嫌いはいかん、と自分に言い聞かせ、当日を迎えたのである。
■CI157 KIX→TPE B777-309ER B-18006■
と、前置きが長くなりましたが、三連休中日の1月8日。12:50発とゆっくり発のこの便はのんびり空港に向かうにはバッチリ。
時間を持て余して、早々と制限エリアに入って使用機材を出迎えます。
もちろんその後は暇になるので、クレジットカードゴールドラウンジへ。KIXは出国後のエリアにクレジットカードゴールドラウンジがあるのが良いですね。大したものは置いてないですが、無料でドリンクが飲めて、ゲートエリアで待たなくても良いだけでありがたいです。
そして搭乗時間が始まり乗り込みます。
旅行を決めてから搭乗まで中三日しか無かったものの、下調べはバッチリ(^^)
ビジネスクラスのインテリアが素晴らしい、とこのことだったので、搭乗中にパシャパシャ。
一つ一つの座席にテーブルライトがあるなんて素晴らしいですね。まるでリビングのようです。
そして今日の座席はコチラ!
そうなんです。プレミアムエコノミーなんです!
(種明かしをすると、区画が解放されていただけで、サービスは全てエコノミーです。)
エクスペディアは航空会社の予約コードもすぐに表示してくれるので、座席指定がしやすいです。
お陰でこんな良席をアサインできました。
DP(ダイナミックパッケージ:航空券と宿泊のセット)は航空会社も取扱いをしていますが、ホテルの選択肢の多さはどう頑張ってもエクスペディアにはかないません。
今後も個人的にはDPを使う際にはエクスペディアを愛用することになりそうです。
今日のシートアサインは31A。
国際線でこんな前の席に乗れることが珍しく、ウキウキします(笑)
インテリアは全体的に木目を模したもの。
ムードライティングと相まってとても素敵な雰囲気です。
(虎柄にみえるのは気のせいです(^○^))
ヘッドレストカバーにはシックに梅のマークが入れられています。
さすがプレエコ。シートピッチは十二分です。
座席自体はJALのプレエコと似たようなプロダクトです。
毛布も手触りが良く気持ちよいものでした。(その分静電気がひどいですが…)
そして、イヤホンもノイズキャンセリングのごついイヤホンが用意されています!
プッシュバック→エンジンスタート
離陸後はこの日の西日本は雨模様だったこともあり雲がべったり。
しかし空のうえはいつもながら快晴で気持ちいいです。
機内食の時間。確か記憶では和食をチョイス。
全体的においしく、ペロリと食べてしまいました。
何より特筆すべきは「パン!」めちゃめちゃパンがおいしいのです。
鹿児島辺りを飛行中。
そして話題の「君の名は」を初鑑賞。映画のセレクションも日本人の利用者が多いためか、なかなか充実してました。
先程のノイズキャンセリングイヤホンのおかげでしっかり堪能できました。
仕事中のGE90-115B。このモンスターエンジンがよくこれだけのパイロンで繋がってるなーって都度思います。
伸びやかな翼。レイクドウイングチップの形状がよく分かりますね。
ちなみに写真は無いのですが、トイレも木目調でなんとジャズがかかってました。
かなり素敵です。
そして気持ちの良いフライトも終盤に。
この日のプレエコは数人しか乗っておらず、そのなかで写真を撮りまくっていたので、CAの目に留まったのでしょう。
男性のCAが「Aviation Geekなんだろ?」って言ってA350のトランプを持ってきてくれました。
「CI、スゲーじゃん。」
台湾桃園(Taoyuan)空港へのアプローチです。
降りる間際にもう一度シートを振り返ります。
TPEにスポットインすると隣りにもB77Wが駐機しています。
最近発注した記憶でいましたが、実は発注済みの10機がすでに完納済みということで、
今後B747-400が姿を消していくんだろうなぁ、、と、ここでも世代交代が完了しようとしています。
ここからは少し台湾旅行記。
実は1年間で3度目の台湾旅行。ということでメジャーな観光は終わっているので、今回はひたすらグルメの旅にしました。
まずは、桃園空港から松山(ソンシャン)空港行きのバスに乗ります。
一件目は、松山空港近くの「微熱山丘(Sunny Hills)」のパイナップルケーキを買いに行きます。
ここは、台湾で数あるパイナップルケーキの中で最も素朴な味かな、と個人的に思ってます。
そして、大盤振る舞いな試食をさせてくれると有名で、パイナップルケーキ1つまるごとと、おいしい台湾茶を出してくれます。
買うつもりで行ってたので堂々と頂けましたが、そうでないとかなり遠慮してしまいそうです(笑)
(後日談ですが、桃園空港の中にもお店があり、何なら日本にも進出していると聞き、「ああ、そうなの(+o+)」となったのは内緒です。)
その次は台湾茶を楽しみに「串門子茶館」へ。
写真映えで選んだお店ですが、味も本物。
一番左の「金萱」はこれだけ色が薄いにも関わらず、"バニラのような甘い香り"と言われる香りが楽しめ、あまりに気に入ったので、小袋を我が家用に買って帰りました。
右側の「東方美人」は台湾で最も高級とされるお茶。初めて味わいましたが、もはや紅茶のような独特の香りがあり、好き嫌いが分かれそうですが、こちらもとてもおいしかったです。
そして台湾と言えば!
小龍包!!
小龍包ですね。(大事な事なので2回言いました。)
まずは初めての訪問となる「金品茶語」
ここは、小籠包の名店、「金品茶楼」がプロデュースするカフェレストランです。
まぁ、標準的においしいです。
(感動する程かというと、そこまででした。)
そして小龍包ハシゴは続きます。
次に来たのは「明月湯包」。ここは台北に来ると必ず寄っている、自分のツボにはまったお店。
本店がよくガイドブックに載っていますが、いつも混んでるので、コーナーを回り込んだ分店に行きます。
ここの小龍包は一言で表現すると「優しい味」
美食の台北では食い倒れ状態で胃袋との勝負になってきますが、この味には落ち着きすら感じられ、満腹の胃でも何個でも食べられます。
この日は夜市を通り抜けて、ドリアンと腐豆腐の匂いを嗅いで、嗅覚的にも「台湾に来たなぁ」と実感しつつ、宿に向かいました。
今回の宿は、台北駅近くの「梅樓驛站」
通常の個室タイプの部屋と、ドミトリータイプの部屋があり、貧乏人の自分は当然ドミトリーへ。
ドミトリーは8つのベッドがあり、かなり狭苦しいうえ、部屋の中にシャワー・トイレがあり、かなり気を遣いますが、水回り含め、十分清潔でした。何よりドミトリーにも関わらず、タオルや歯ブラシ、ミネラルウォーターといったアメニティーが完備されているのが嬉しいところです。もちろん貴重品ロッカーも部屋内に完備です。
最上階のラウンジにはコーヒー、紅茶、オレンジジュースなどの飲み物もあり、かなり良かった方だと思います。
続きは後編でお送りしたいと思います。お付き合いありがとうございます。